別れの季節 その3
数日後、無事登録が済んだ新たな相棒、かわいいサンバーちゃんの納車。
(とは言っても、リサーチ一切なしで売買契約を済ませてしまった後、彼女は横須賀の中古車販売店の扱いだった事を知って、わざわざ横須賀まで廃車予定のミニカに乗って行って、乗り換えて帰って来たのでした。)
はじめはとてもいい子でした。14万キロ走ったとは思えないくらいエンジンは調子いいし、何より見た目がとても良かった。
これからあちこちガタが来るだろうけど、少しずつ直して、いつまででも乗りたい車だなぁなんて思ったもんです。
ここで僕の普段の車の使用頻度について話しておくと、普段のライブなどはほとんどが電車移動で、自分のアンプが必要な現場だったりするとこの車で出かけるくらいのものなので、純粋に僕がこの車で仕事に出かけるのは月に1度あるかないか程度のもの。
普段は徒歩10分の両親の住まいのそばの駐車場に止めてあって、父親が日頃の足として使うのが殆どなのです。はじめは父親も、
「古いわりに調子いいな、あの車」
なんて言っていたのだけど、2年目に入ったくらいから様子が変わってきた。
「なんか、最近エアコンの効きが悪いみたいだぞ。」
夏場にそんな父親の言葉を耳にして、実際に自分で乗ってみると、なるほど確かにクーラーのスイッチを入れてもぬるい風がモワっと吹き出してくるだけ。。。
クーラーガスが漏れているのが原因の様だけど機関周りは絶好調、もう夏も終わりに近づいていたので、ガスの補充などはせずそのまま我慢して乗る事にした。
数ヶ月たったころ、親父から電話がかかって来た。
「昨日出かけた帰りにエンコしちゃったぞ、帰り道の工場に預けて帰って来たけど、あとどうする?」
どうやら冷却水が切れているのを気づかないで走り続けたらしくオーバーヒートを起こした模様。やれやれ、やっぱいろいろ起こるよね。。もちろん僕の車だから僕が自分で引き取りに行くことにした。
数日後、その工場に預けられた彼女を迎えに行くと、ラジエーター交換がされており、修理代金で数万かかってしまった。おまけに、そこのおっちゃんによると、
「クラッチがだいぶ滑ってるよね、クラッチプレート交換した方が良いよ」
だって。その場では自走するに問題ないってことで後日お願いしますなんて適当にごまかしておいておしまい。
そして翌年、初めての車検を迎えた。
親父の代から馴染みの整備工場に持ち込んでお願いする事にした。
だいぶ走り込んでいる車だったので、ある程度金額がかかる事は覚悟の上であったが、諸々部品交換が必要な状態だったらしく見積もりで出た金額が15万円。
買った金額とたいして変わらないぢゃん。
ついでに、エアコンも調べてもらったら、どうやらクーラーガスの漏れは間違いないのだが、どこから漏れているのか特定出来ないのだそうだ。
もちろん調べられない訳ではないそうだが、それをする為には内装をすべて引っぱがして片っ端から調べなければならないらしく、それをするともう15万かかるとの事。
「エアコンは直さなくていいです。。。」
そんな訳でエアコンは直さないまま車検から上がって来た。
車検にともなってある程度すみからすみまで見てもらったので、だいぶ調子いい気がした。
これでまたしばらく快適に乗れそうだなぁ、、、(夏以外は)
だといいな、、、
そう、楽観的に考える事にした。
(つづく)
(とは言っても、リサーチ一切なしで売買契約を済ませてしまった後、彼女は横須賀の中古車販売店の扱いだった事を知って、わざわざ横須賀まで廃車予定のミニカに乗って行って、乗り換えて帰って来たのでした。)
はじめはとてもいい子でした。14万キロ走ったとは思えないくらいエンジンは調子いいし、何より見た目がとても良かった。
これからあちこちガタが来るだろうけど、少しずつ直して、いつまででも乗りたい車だなぁなんて思ったもんです。
ここで僕の普段の車の使用頻度について話しておくと、普段のライブなどはほとんどが電車移動で、自分のアンプが必要な現場だったりするとこの車で出かけるくらいのものなので、純粋に僕がこの車で仕事に出かけるのは月に1度あるかないか程度のもの。
普段は徒歩10分の両親の住まいのそばの駐車場に止めてあって、父親が日頃の足として使うのが殆どなのです。はじめは父親も、
「古いわりに調子いいな、あの車」
なんて言っていたのだけど、2年目に入ったくらいから様子が変わってきた。
「なんか、最近エアコンの効きが悪いみたいだぞ。」
夏場にそんな父親の言葉を耳にして、実際に自分で乗ってみると、なるほど確かにクーラーのスイッチを入れてもぬるい風がモワっと吹き出してくるだけ。。。
クーラーガスが漏れているのが原因の様だけど機関周りは絶好調、もう夏も終わりに近づいていたので、ガスの補充などはせずそのまま我慢して乗る事にした。
数ヶ月たったころ、親父から電話がかかって来た。
「昨日出かけた帰りにエンコしちゃったぞ、帰り道の工場に預けて帰って来たけど、あとどうする?」
どうやら冷却水が切れているのを気づかないで走り続けたらしくオーバーヒートを起こした模様。やれやれ、やっぱいろいろ起こるよね。。もちろん僕の車だから僕が自分で引き取りに行くことにした。
数日後、その工場に預けられた彼女を迎えに行くと、ラジエーター交換がされており、修理代金で数万かかってしまった。おまけに、そこのおっちゃんによると、
「クラッチがだいぶ滑ってるよね、クラッチプレート交換した方が良いよ」
だって。その場では自走するに問題ないってことで後日お願いしますなんて適当にごまかしておいておしまい。
そして翌年、初めての車検を迎えた。
親父の代から馴染みの整備工場に持ち込んでお願いする事にした。
だいぶ走り込んでいる車だったので、ある程度金額がかかる事は覚悟の上であったが、諸々部品交換が必要な状態だったらしく見積もりで出た金額が15万円。
買った金額とたいして変わらないぢゃん。
ついでに、エアコンも調べてもらったら、どうやらクーラーガスの漏れは間違いないのだが、どこから漏れているのか特定出来ないのだそうだ。
もちろん調べられない訳ではないそうだが、それをする為には内装をすべて引っぱがして片っ端から調べなければならないらしく、それをするともう15万かかるとの事。
「エアコンは直さなくていいです。。。」
そんな訳でエアコンは直さないまま車検から上がって来た。
車検にともなってある程度すみからすみまで見てもらったので、だいぶ調子いい気がした。
これでまたしばらく快適に乗れそうだなぁ、、、(夏以外は)
だといいな、、、
そう、楽観的に考える事にした。
(つづく)
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